「s級s班に上がるにはどうしたらいいんですか?」というご質問を、観戦初心者の方からよくいただきます。観戦歴8年の私から見ると、s級s班昇格は競輪選手にとっての「最後の大関門」で、その条件を知ることで選手のキャリアへの理解が深まります。今日は、s級s班昇格条件を整理します。
情報はKEIRIN.JP公式・JKAランキング・各種スポーツ紙の2025年情報を参照しています。
競輪s級s班に上がる条件は何ですか?
s級s班昇格の最も確実なルートは、前年度のG1優勝です。
| 昇格パターン | 内容 | 確率 |
|---|---|---|
| 1. G1優勝者枠 | 前年度のG1優勝者は原則として翌年s級S班 | 最も確実 |
| 2. 競走得点上位枠 | G1優勝者が9名未満の場合、競走得点で上位9名 | 補完的 |
| 3. 補欠選手から繰り上げ | 怪我等でS班選手が欠場時、補欠選手が繰り上げ | 限定的 |
1. G1優勝者枠とは?
s級s班に最も確実に上がるルートは、前年度のG1優勝です。
| G1レース(10回/年) | 開催時期 |
|---|---|
| 全日本選抜競輪 | 2月 |
| 日本選手権競輪(ダービー) | 3月 |
| 高松宮記念杯競輪 | 6月 |
| オールスター競輪 | 8月 |
| 寬仁親王牌 | 10月 |
| 朝日新聞社杯競輪祭 | 11月 |
| 共同通信社杯競輪 | 9月 |
| 競輪祭女子王座戦 | 11月 |
| ヤンググランプリ | 12月 |
| ガールズグランプリ | 12月 |
これらのG1で優勝した選手は、翌年のs級s班に選出されるのが原則です。年10レース×9名(一部レースで8名)の優勝者があるため、年間で5〜10名の新規s級s班入りが発生することもあります。
2. 競走得点上位枠とは?
G1優勝者が9名に満たない場合、競走得点で上位の選手から補完されます。
| 評価対象 | 内容 |
|---|---|
| 競走得点 | 1月〜12月の全レースの得点合計 |
| 評価方式 | G1〜F2の各レースに係数を掛けた得点 |
| 評価期 | 1年間(前年1〜12月) |
| 反映 | 翌年1月から適用 |
例えば、年間でG1優勝なしでも、G1で複数の準優勝・3位入賞、G2優勝・G3複数優勝で競走得点上位9名に入れば、s級s班候補となります。
3. 補欠選手の繰り上げとは?
s級s班選手が怪我・引退等で欠場する場合、補欠選手が繰り上げ出場します。
| 年 | 補欠選手 |
|---|---|
| 2026年 | 松本貴治(愛媛・111期) |
| 2025年 | (松浦悠士選手の追加選出など) |
補欠選手は競走得点で10〜11位の選手が指定されます。
2026年の昇格事例
2026年は4名が初s級s班入りとなりました。
| 選手 | 期 | 昇格理由 |
|---|---|---|
| 寺崎浩平 | 福井・117期 | 競輪祭2025年G1優勝 |
| 嘉永泰斗 | 熊本・113期 | 高松宮記念杯2025年G1優勝 |
| 阿部拓真 | 宮城・107期 | 寛仁親王牌2025年G1優勝 |
| 南修二 | 大阪・88期 | 高松宮記念杯2024年G1優勝など |
4名同時の新規昇格は、近年で最多のペースです。
s級s班昇格に必要な競走得点の目安
| 順位 | 競走得点(年間目安) |
|---|---|
| 1〜3位 | 130点台 |
| 4〜6位 | 120点台 |
| 7〜9位 | 110点台 |
| 10〜11位(補欠候補) | 105〜108点 |
各レースの得点は、G1優勝で6〜8点、G2優勝で4〜6点、G3優勝で3〜4点、F1優勝で1〜2点ほど。年間でG1優勝が1回あれば、+6〜8点の大きな積み増しになります。
s級s班昇格のキャリア例
ケース1: 若手期数からの最速昇格
例:寺崎浩平選手(117期)
- 2020年デビュー
- 2024年s級1班昇格
- 2025年競輪祭G1優勝
- 2026年s級s班昇格
デビューから6年での昇格は近年最速ペースの一つです。
ケース2: 中堅期数からの段階昇格
例:嘉永泰斗選手(113期)
- 2018年デビュー
- 2023年s級1班定着
- 2025年高松宮記念杯G1優勝
- 2026年s級s班昇格
8年での昇格で、一段一段ステップアップした例です。
ケース3: ベテランの再昇格
例:南修二選手(88期)
- 2002年デビュー(23年キャリア)
- 2024年高松宮記念杯G1優勝
- 2026年s級s班昇格(44歳)
ベテランの底力で44歳でのSS入りを果たした例です。年齢を超えた競技力の維持は、選手のキャリア哲学を映し出しています。
s級s班から降格する条件は?
s級s班選手が降格するのは、以下の場合です。
| 降格パターン | 内容 |
|---|---|
| 1. 翌年の競走得点が9位以下 | G1優勝者が他に9名以上いる場合 |
| 2. 長期離脱 | 怪我等で半年以上の離脱 |
| 3. 引退 | 自主引退 |
s級s班に1年間在籍することは、選手にとって重要な節目です。単発の勝ちより一年通しての佇まいを保つことが、SS継続の条件と言えます。
s級s班昇格を目指す選手の戦略
私が観戦してきて感じる、s級s班を目指す選手の典型的な戦略を整理します。
1. G1出場権を確保する
s級1班に定着し、G1〜G3の出場権を維持することが最初のステップです。
2. G1で決勝進出を狙う
G1の決勝に進出することで、優勝のチャンスを掴みます。
3. ライン編成で勝てる立場を作る
地区ラインの中で「優勝候補」と認識される位置に立つことが、勝利への近道です。
4. 一発のG1優勝を目指す
最後は実力+運の組み合わせで、G1の頂点を取りに行きます。
ピラー記事への内部リンク
s級・A級選手の戦法と実績の詳細は、ピラー記事にまとめています。
S級・A級主要選手図鑑|2025年版・地区別ベテランから若手まで
まとめ:s級s班昇格はG1優勝が王道
競輪s級s班に上がる条件を整理しました。
- 最確実ルートは前年度のG1優勝
- 補完的に競走得点上位約9名から選出
- 補欠選手は競走得点10〜11位
- 2026年は4名同時初SS入り
- 競走得点の年間目安は110点超
「型を覚えてから自分の流儀を」、s級s班昇格は競輪選手のキャリア哲学を試す最後の関門と言えます。
よくある質問(FAQ)
Q1. s級s班に上がる確実な条件は?
A. 前年度のG1優勝です。年10レースのG1で優勝した選手が翌年のSS入りを果たします。
Q2. 競走得点だけでSSに上がれますか?
A. はい。G1優勝者が9名未満の場合、競走得点で上位9名に入れば候補となります。
Q3. s級s班に上がるための競走得点は?
A. 年間110〜130点台が目安です。
Q4. s級s班から降格する条件は?
A. 翌年の競走得点が9位以下になると降格します。
Q5. 補欠選手はどう決まりますか?
A. 競走得点で10〜11位の選手が補欠に指定されます。
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