茶道のお稽古は「Day1で割り稽古、Day2で薄茶、Day3で濃茶」と、段階を分けて少しずつ覚えていきます。今日は競輪を始めたばかりの方に向けて、同じように7日間の小さなカリキュラムで基礎が身につく講座をまとめます。私は観戦8年で、最初の1か月の過ごし方がその後の楽しみ方を大きく左右するのを実感してきました。
この講座は1日30分〜1時間を目安に進められる構成です。Day1〜Day7で「ルール理解→ライン→予算→KEIRIN.JP登録→実際の購入→振り返り」と段階を踏みます。Day7まで終えれば、初心者を卒業して「自分なりに予想を組み立てられる人」になれるはずです。
私自身が観戦を始めた8年前は、こうした体系的な学び方をしてこなかったので、最初の半年は的中率が2割台で苦戦しました。同じ道を歩む方が少しでも減ったらいいなと思いながら書いています。
競輪初心者講座の全体構成は?
7日間で以下の流れを進めます。1日あたり30分〜1時間です。
| Day | テーマ | 所要時間 |
|---|---|---|
| Day1 | 競輪の歴史とルールを知る | 30分 |
| Day2 | バンクの種類と戦法を覚える | 45分 |
| Day3 | ラインの仕組みを理解する | 60分 |
| Day4 | 車券7種類を整理する | 45分 |
| Day5 | KEIRIN.JPに登録する | 30分 |
| Day6 | 月予算を決めて100円から買ってみる | 60分 |
| Day7 | 1週間の振り返りとノート作り | 30分 |
型を覚えてから自分の流儀を。茶道と同じく、最初は型通りに進めるのが、結局のところ早く上達する道だと感じています。
Day1:競輪の歴史とルールを知る
競輪は1948年に小倉競輪場で第1回が開催されて以来、77年の歴史があります。運営は経済産業省所管のJKA(公益財団法人JKA)と、各競輪場を持つ地方自治体です。2025年時点で全国43か所のバンクがあり、年間売上は約1.1兆円(JKA公表値・2024年度)。コロナ禍以降に大きく回復してきました。
競輪と他の公営競技の違いは?
| 項目 | 競輪 | 競馬 | 競艇 | オートレース |
|---|---|---|---|---|
| 出走数 | 7〜9名 | 16頭前後 | 6艇 | 8車 |
| 競技時間 | 約2〜3分 | 約1〜3分 | 約2分 | 約2分 |
| 特徴 | ライン戦 | 馬の個性 | ターン | エンジン |
| 場数 | 43場 | 25場 | 24場 | 5場 |
競輪が他競技と決定的に違うのは、ラインという連携の仕組みです。同じ地区・同期・師弟関係の選手が、レース前に役割分担を決めて走ります。私が大学時代に自転車競技部のマネージャーだった頃、先輩が「一番強い人を勝たせるために自分の脚を使う」と話していました。競輪のラインも、この考え方の延長にあるのだと、観戦8年で見えてきた気がしています。
Day1の課題
KEIRIN.JPの公式サイトを開き、「競輪とは」のページを読み、メモを5行作る。
Day2:バンクの種類と戦法を覚える
全国43場のバンクは周長で3グループに分かれます。
- 333mバンク:小田原・松山・前橋など7場(直線短く先行有利)
- 400mバンク:30場前後(標準・戦法問わず)
- 500mバンク:弥彦・宇都宮など6場(直線長く差し有利)
戦法は4種類
- 逃(逃げ):最初から先頭を取る戦法
- 捲(まくり):中盤から外を回って一気に追い抜く戦法
- 追(追込):先行ラインの後ろに付けて最終直線で抜け出す戦法
- 両(両刀):逃げと捲りを使い分ける万能型
戦法はKEIRIN.JPの番組欄に「逃」「捲」「追」「両」と明記されています。S級全体での比率は逃が約30%・捲が約25%・追が約35%・両が約10%が目安です。
Day2の課題
KEIRIN.JPで明日の開催地のバンク周長を確認し、出走表で各選手の戦法を眺める。「逃が何人、捲が何人」と数えるだけで十分です。
Day3:ラインの仕組みを理解する
ラインは2〜4人で組まれることが多く、9車立てのS級レースでは「3-3-3」「4-3-2」が一般的な構成です。番組欄では「1=2=3 4=5=6 7=8=9」のように「=」記号で同じラインの選手を示します。
地区は8つに分かれます。
- 北日本:北海道〜青森〜岩手〜宮城〜福島
- 関東:栃木・群馬・茨城・埼玉・千葉
- 南関東:東京・神奈川
- 中部:愛知・岐阜・三重・静岡
- 近畿:滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山
- 中国:岡山・広島・山口・鳥取・島根
- 四国:徳島・香川・愛媛・高知
- 九州:福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
ラインの本質は、私の言葉でいうと先輩を立て、後輩を守るです。同じ地区の先輩を勝たせるために後輩が脚を使う場面、後輩を引き上げるために先輩が番手を譲る場面。レースを観ていると、地区の歴史と人間関係が走り方に表れていて、それを読み解くのがライン戦の醍醐味だと感じます。
Day3の課題
「競輪ライン戦・戦法・脚質の読み方完全版」を読み、9車立ての3-3-3構成のイメージを掴む。
Day4:車券7種類を整理する
車券は7種類あります。
| 車券種 | 当てる内容 | 平均配当 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 1着 | 約500円 | やさしい |
| 複勝 | 3着以内 | 約200円 | やさしい |
| 2車単 | 1着・2着順通り | 約3,000円 | ふつう |
| 2車複 | 1着・2着順不同 | 約1,500円 | ふつう |
| ワイド | 3着以内2選手 | 約700円 | やさしい |
| 3連単 | 1〜3着順通り | 約30,000円 | むずかしい |
| 3連複 | 1〜3着順不同 | 約7,000円 | ふつう |
※ JKA公表の2024年度平均値
初心者の方にはワイドからの入りをおすすめしています。3着以内の2選手を当てるだけなので的中率が高く、100円で700円戻ってくる感覚を最初に覚えると、その後の予想が楽しくなります。
Day4の課題
7種類の車券の名前を紙に書き出し、平均配当と難易度を覚える。
Day5:KEIRIN.JPに登録する
KEIRIN.JPはJKAが運営する公式情報サイトで、登録は無料です。投票は決済サービス(チャリロト・WINTICKET・Oddspark)と連携します。
登録手順は?
- KEIRIN.JP公式サイトにアクセス
- 「新規会員登録」から氏名・生年月日・住所・メールを入力
- 本人確認書類(運転免許証など)の画像をアップロード
- 銀行口座を登録(楽天銀行・PayPay銀行など対応行多数)
- 投票アプリ(チャリロト・WINTICKET等)と連携
私はチャリロトを使っていますが、画面の見やすさが理由です。WINTICKETはサイバーエージェント運営でライブ中継の画質が良いと夫が言っています。どちらも無料で使えますので、両方試して合うほうを選ぶのがおすすめです。
Day5の課題
KEIRIN.JPに新規登録し、チャリロトかWINTICKETの片方をインストールする。
Day6:月予算を決めて100円から買ってみる
月予算の目安は可処分所得の3〜5%以内です。月収30万円の方なら9,000〜15,000円、1日あたり300〜500円程度になります。1レース100円から購入できますので、最初はこの範囲で十分に楽しめます。
初日のおすすめは?
ミッドナイト競輪のF2、7車立て1レース、ワイドで100円。これが私のすすめる「最初の100円」です。7車立てはラインが2-2-3か3-2-2と読みやすく、夜21時頃から始まるので落ち着いて観戦できます。
Day6の課題
ミッドナイト競輪のF2を選び、ワイドで100円買って結果を観る。当たっても外れても、ノートに「レース番号・選んだ理由・結果」を3行記録する。
Day7:1週間の振り返りとノート作り
Day6までで実際に車券を1枚買えました。Day7はその経験を整理する日です。
ノートに書くべきこと
- 1週間で観たレース数
- 1週間の使った金額と回収金額
- 一番印象に残ったレース
- 次の1か月で挑戦したいこと
私は今もこのノートを続けていて、8年分のスプレッドシートが手元にあります。最初の半年の的中率2割台から、3年目で4割、5年目で5割に上がってきました。単発の勝ちより一年通しての佇まい。これは選手だけでなく、私たち観戦する側にも当てはまる言葉だと感じています。
Day7の課題
A4ノートかスプレッドシートに「1週間の記録」をまとめる。次の1か月の月予算を改めて決める。
7日間が終わった後の進め方は?
Day7まで終えたら、次の1か月は「1日3レースに絞って、ワイドと2車複だけで遊ぶ」のがおすすめです。3連単や2車単は半年後くらいから挑戦するのが、長く楽しむコツだと感じます。
慣れてきたらライン戦の細かい読み方は「競輪ライン戦・戦法・脚質の読み方完全版」、全国43場の特徴は「全国43競輪場の特徴と攻略」、選手のことを知りたければ「S級・A級主要選手図鑑」をそれぞれご参照ください。
まとめ:競輪初心者講座7日間の到達点
7日間が終わると、以下のことができるようになります。
- 競輪の基本ルールを説明できる
- バンク3種類と戦法4種類を区別できる
- ライン構成を5秒で把握できる
- 車券7種類の特徴を理解している
- KEIRIN.JP登録と購入手順がわかる
- 100円から実際に車券を買った経験がある
- 自分のノートを持っている
ここまでくれば、初心者を卒業して「自分なりに予想を組み立てられる人」になっています。型を覚えてから自分の流儀を。茶道のお稽古と同じで、最初の1か月の型をしっかり身につければ、その後は自由に深めていけます。
予想の具体的な手順については「競輪初心者の予想の仕方」で詳しくまとめていますので、Day7を終えたら続けて読んでみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 競輪初心者講座は何日で終わりますか?
このカリキュラムは7日間です。1日30分〜1時間で進められるよう設計しています。仕事が忙しい方は週末を中心に2週間かけて進めてもいいと思います。
Q2. 競輪初心者講座は誰でも参加できますか?
満18歳以上であれば、誰でも始められます。KEIRIN.JPの登録は本人確認書類(運転免許証など)が必要なので、事前に手元に準備しておくとスムーズです。
Q3. 競輪初心者講座を終えたら次は何をすればいいですか?
「競輪初心者の予想の仕方」で予想の組み立て方を学び、「競輪ライン戦完全版」でライン戦を深掘りするのが次のステップです。
Q4. 競輪初心者講座は無料で受けられますか?
このページの内容は無料です。KEIRIN.JPの登録も無料、車券は最低100円から購入できます。月予算は可処分所得の3〜5%以内が目安です。
Q5. 競輪初心者講座でつまずきやすいDayはありますか?
Day3のラインの仕組みが、最初は難しく感じる方が多いと思います。番組欄の「=」記号が同じラインを意味することを覚えるだけで、ぐっと分かりやすくなります。
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