久留米の春は風が強いと言われています。今日はガールズケイリンの賞金について書きます。私が観戦を始めた8年前は、ガールズケイリンの賞金規模は男子の数分の一でしたが、ここ数年で大きく拡大し、2025年には平均賞金が初めて1,000万円を超えました。賞金は選手の生活と直結する大切な数字ですが、煽らずに事実だけを丁寧に整理してお伝えします。
ガールズケイリンの賞金体系はどうなっていますか?
ガールズケイリンの賞金は、グレード(G1・G2・G3・FⅠ・FⅡ)と着順によって細かく決まっています。優勝賞金だけでなく、各着順ごとに賞金が設定されています。
グレード別の優勝賞金一覧(2025年)
| グレード | 大会例 | 優勝賞金 | 開催日数 |
|---|---|---|---|
| ガールズグランプリ | 平塚12/29 | 1,000万円 | 1日 |
| 競輪祭女子王座戦(G1) | 小倉11月 | 1,000万円 | 3日 |
| 女子オールスター競輪(G1) | 各地8月 | 600万円 | 3日 |
| ガールズケイリンコレクション(G1) | 各地1・8月 | 500万円 | 1〜3日 |
| ガールズ・トライアスロン系G3 | 各地随時 | 約60万円 | 3日 |
| FⅠ開催 | 各地随時 | 約25万円 | 3日 |
| FⅡ開催 | 各地随時 | 約15万円 | 2〜3日 |
最高賞金はガールズグランプリと競輪祭女子王座戦の1,000万円です。男子のKEIRINグランプリ(1億2,000万円)と比べると規模は小さいですが、復活当初の数百万円から大きく成長しました。
ガールズグランプリの賞金額の推移
| 年度 | 優勝賞金 |
|---|---|
| 2012年(第1回) | 500万円 |
| 2015年 | 700万円 |
| 2020年 | 1,000万円 |
| 2025年 | 1,000万円 |
ガールズグランプリの賞金は2020年に1,000万円に達してから5年間維持されています。これは「年間賞金女王の最終決戦」としての権威を保つための設計です。
2025年のガールズケイリン年間平均賞金は?
2025年のガールズケイリン年間平均賞金(L級1班選手)は初めて1,000万円を超えました。これは復活以来の最高水準で、選手の生活水準が向上した一つの指標です。
平均賞金の年度推移
| 年度 | L級1班平均賞金 |
|---|---|
| 2015年 | 約400万円 |
| 2020年 | 約700万円 |
| 2024年 | 約950万円 |
| 2025年 | 約1,050万円(初の1,000万円超え) |
2025年の平均賞金1,000万円超えは、佐藤水菜選手の4,842万円という記録的な賞金獲得だけでなく、上位30名前後の選手全体が安定して賞金を積み重ねた結果です。
着順別の賞金はいくらですか?
主要グレードの着順別賞金を整理しました。
ガールズグランプリ(2025年)の着順別賞金
| 着順 | 賞金 |
|---|---|
| 1着 | 1,000万円 |
| 2着 | 400万円 |
| 3着 | 250万円 |
| 4着 | 150万円 |
| 5着 | 120万円 |
| 6着 | 100万円 |
| 7着 | 80万円 |
7着でも80万円が出るため、グランプリ出場権を得るだけで価値があります。2025年は佐藤水菜選手が1,000万円、尾崎睦選手が400万円、久米詩選手が250万円を獲得しました。
FⅠ開催の着順別賞金(参考)
| 着順 | 賞金(決勝) |
|---|---|
| 1着 | 約25万円 |
| 2着 | 約15万円 |
| 3着 | 約10万円 |
| 4着 | 約7万円 |
| 5着 | 約5万円 |
| 6着 | 約4万円 |
| 7着 | 約3万円 |
FⅠ・FⅡの賞金は競輪場・開催スポンサーによって若干異なります。
L級1班とL級2班で賞金にどのくらい差がありますか?
L級1班とL級2班では、出場できる大会・賞金額に大きな差があります。2025年の年間平均賞金で比較すると、L級1班は約1,050万円、L級2班は約350万円で、約3倍の差があります。
| 階級 | 年間平均賞金 | 主な出場大会 |
|---|---|---|
| L級1班 | 約1,050万円 | G1・G2・G3・FⅠ・FⅡ |
| L級2班 | 約350万円 | FⅠ(一部)・FⅡ中心 |
この差は「上位大会への出場機会」がそのまま賞金に反映される構造から生まれています。L級2班からL級1班への昇格は、半期ごとの成績審査で行われます。
ガールズケイリン賞金は男子の何分の一ですか?
ガールズケイリンの賞金は男子S級選手の約3分の1〜4分の1の規模です。
| 区分 | 年間平均賞金(2025年) |
|---|---|
| 男子S級S班 | 約1億8,000万円 |
| 男子S級1班 | 約3,000万円 |
| 男子S級2班 | 約1,500万円 |
| L級1班 | 約1,050万円 |
| 男子A級1班 | 約700万円 |
L級1班は男子A級1班より高い水準にあり、男子S級2班との中間という位置になります。これは復活初期から考えると大きな成長で、選手の生活水準を支える基盤になっています。
ガールズケイリンの賞金以外の収入はありますか?
賞金以外の収入として、以下のものがあります。
- 斡旋手当:出場のたびに支給される日当(1日約1万円)
- 競走得点ボーナス:高得点維持時のインセンティブ
- スポンサー契約:個別のスポンサー契約による収入
- メディア出演料:テレビ・YouTube出演などの副収入
私が観察してきた九州ラインの中堅選手の場合、賞金以外で年間100〜200万円程度のサブ収入があるケースが多い印象です。
まとめ:賞金は選手の生活と等価
ガールズケイリンの賞金は、ガールズグランプリと競輪祭女子王座戦が最高1,000万円、L級1班の年間平均は2025年に初の1,000万円超えを記録しました。男子S級2班とほぼ同じ水準で、復活初期から見ると大きな成長です。
単発の勝ちより一年通しての佇まいで選手を見ていくと、賞金は選手の研鑽の結果として積み上がっているのが見えます。次回は「ガールズケイリン賞金ランキング」について書きます。先輩を立て、後輩を守るという所作の中で、賞金の積み上げ方が選手ごとに違うのが、長く観戦してきた私の発見です。
▼関連記事:ガールズケイリン完全ガイド|注目選手と男子と異なる5つのルール
よくある質問(FAQ)
Q1. ガールズケイリンの賞金で生活できますか?
L級1班の選手であれば、年間平均1,000万円超えの賞金で十分な生活ができます。L級2班でも年間350万円程度なので、専業として続けられる水準です。
Q2. 賞金が支給されるのはいつですか?
レース終了後、1〜2か月以内に各選手の口座へ振り込まれます。
Q3. 賞金にはどのような税金がかかりますか?
賞金は事業所得・雑所得として扱われ、所得税・住民税の対象になります。多くの選手は税理士と契約して確定申告を行っています。
Q4. 賞金ランキングはどこで確認できますか?
KEIRIN.JPの「賞金ランキング」ページ、ガールズケイリン公式サイトの「ランキング」ページで毎週更新されています。
Q5. ガールズグランプリの賞金は今後上がる可能性はありますか?
JKAは段階的な引き上げを検討していると報じられています。2030年までに1,500万円への引き上げ案が議論されているという観測もあります。
出典・参考
- KEIRIN.JP 賞金ランキング: https://keirin.jp/pc/prizeranking
- ガールズケイリン公式 賞金ランキング: https://keirin-marche.jp/girlskeirin/ranking/
- More CADENCE 2025年ガールズケイリン賞金ランキング: https://morecadence.jp/keirin/228335
- netkeirin ガールズケイリン獲得賞金ランキング: https://keirin.netkeiba.com/keirinmatome/detail.html?no=5353
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